ApexやValorantのプレイ映像を録画して、あとから見返したり編集・共有したりする人が増えています。
しかし、適当に録画を始めると画質が荒かったり、PCが重くなってゲームに支障が出たりすることもあります。
本記事では、初心者でも扱いやすい録画ソフトの選び方や、引き伸ばし設定での録画方法、さらに重要なシーンだけを自動で録画できる便利なツールまで、実践的な内容をまとめてご紹介します。あなたの環境や目的に合わせて最適な録画方法が見つかるはずです。

Apex・Valorantのおすすめ録画ソフト

ApexやValorantのプレイ映像を録画する際に重要なのは、「画質の良さ」と「PCへの負荷の少なさ」のバランスです。録画ソフトは数多くありますが、ここでは実際に多くのユーザーに選ばれている信頼性の高いものだけを厳選してご紹介します。
それぞれ特徴や使い勝手が異なるため、自分の目的やPCスペックに合ったものを選ぶのがポイントです。
1.ShadowPlay(NVIDIA)でワンクリック録画
NVIDIA製のグラフィックボードを搭載したPCであれば、「GeForce Experience」に含まれるShadowPlayがもっとも手軽な選択肢です。Alt+Zキーを押すだけでオーバーレイが開き、すぐに録画を開始できます。
録画処理をGPU側で行うため、CPUに負担をかけずに高画質な録画が可能です。また、インスタントリプレイ機能を使えば、数分前のプレイ映像をその場で保存できます。録画ボタンを押し忘れても、キルシーンなどの見せ場だけを確保できるのが大きなメリットです。
導入難易度 | 低(GeForce Experienceを入れればすぐ使える) |
特徴 | 高画質・低負荷・自動録画に対応、初心者でも扱いやすい |
おすすめ度 | ★★★★★(録画初心者〜中級者まで幅広く最適) |
2.OBS Studioで細かく設定して録画
OBS Studioは録画・配信ソフトとして世界中で使われており、特に細かい設定が可能な点が魅力です。解像度、フレームレート、音声分離、ビットレートなどを細かく調整できるため、こだわった映像や音声設定がしたい方に向いています。
録画と同時に配信もできるので、YouTubeやTwitchを使っている配信者にも最適。マイク音とゲーム音を別トラックに記録できるため、編集もしやすくなります。ただし、初期設定には少し学習が必要なので、最初だけ注意しましょう。
導入難易度 | 中(設定項目が多く、やや習熟が必要) |
特徴 | 詳細な設定が可能、配信と同時録画対応、音声分離など編集にも強い |
おすすめ度 | ★★★★☆(編集を前提とした録画や細かく調整したい人に最適) |
3.Xbox Game Bar(Windows標準機能)を使う
とにかく今すぐ録画したいという方には、Windows 10以降に標準搭載されている「Xbox Game Bar」がおすすめです。Win+Gキーで起動し、表示されるキャプチャバーから録画を開始できます。
インストール不要で操作もシンプルなので、初めて録画する人やソフト導入に不安がある人に向いています。ただし、録画の自由度は低く、対応していないゲームやフルスクリーン環境では動作しない場合があるため、事前の動作確認が必要です。
導入難易度 | 非常に低(Windows標準搭載で、すぐに起動可能) |
特徴 | 操作がシンプル、軽く記録を残したいときに向いている |
おすすめ度 | ★★★☆☆(高機能は求めず、手軽さを重視する人向け) |
引き伸ばし設定のまま録画するための方法

ゲームを引き伸ばし設定(例:1280×960など4:3比率を16:9に広げる)でプレイしていても、録画ファイルは元の比率に戻ってしまうケースが多いです。見たまま録画したいなら、ソフトを問わず以下の点を押さえる必要があります。
ステップ1:ゲームの解像度と引き伸ばし表示の確認
まずゲーム内の解像度を確認します。多くの場合、4:3比率の解像度(例:1280×960や1024×768)を選択し、モニターやグラフィックカードの設定で16:9の画面全体に引き伸ばして表示していると思います。
この状態はゲーム自体が4:3の映像を出力し、表示機器がそれを横に伸ばしている形なので、録画ソフトはゲームからの映像信号自体は4:3のまま受け取っています。
ステップ2:録画ソフトのキャンバス(録画解像度)を16:9に設定
録画ソフトの設定画面を開き、「キャンバスサイズ」や「録画解像度」を、モニターの表示解像度に合わせて16:9に設定します。例としては以下が多いです。
・フルHD(1920×1080)
・HD(1280×720)
ここで設定した解像度が、録画ファイルの解像度となり、16:9の動画ファイルが生成されます。
ステップ3:映像ソースの拡大・引き伸ばし設定
録画ソフトのキャプチャソース(ゲーム画面)を選択し、ソースのサイズをキャンバスいっぱいに引き伸ばします。
例:OBS Studioの場合
・ソースを選択
・右クリックで「変換」→「サイズに合わせる」を選択
・ゲーム映像が16:9のキャンバスにぴったり収まるよう拡大される
こうすることで、ゲームから送られてくる4:3映像を録画ソフト側で強制的に16:9サイズに引き伸ばし、そのまま録画します。
ステップ4:自動アスペクト比補正・スケーリング機能はオフにする
録画ソフトやGPU録画機能には、映像のアスペクト比を自動で補正する設定があります。これが有効だと、録画映像が元の4:3に戻されてしまいます。
必ず以下の設定を確認して無効にしましょう。
・「アスペクト比補正」オフ
・「スケーリングフィルター」無効または「なし」設定
・自動補正のチェックを外す
ステップ5:録画テストと映像の確認
実際に録画を開始し、数秒録画して動画を保存してください。その後、動画ファイルを再生し以下をチェックします。
・画面全体が16:9で引き伸ばされた映像になっているか
・再生プレイヤーのズーム設定で映像の比率が変わっていないか確認(ズーム100%推奨)
ステップ6:必要に応じて編集ソフトでの扱いも調整
録画した動画を編集する際、編集ソフトが元の解像度や比率に自動で調整する場合があります。
編集ソフトのプロジェクト設定を録画時の16:9解像度に合わせ、映像が正しく引き伸ばされたまま編集できるように設定してください。
引き伸ばし映像をそのまま録画できるおすすめソフト
引き伸ばし録画に対応しやすいソフトとしては、以下が挙げられます。
・OBS Studio:カスタム解像度・スケーリング無効化が柔軟に設定可能
・ShadowPlay:設定次第で引き伸ばし録画に対応
・Medal.tv:軽量かつ多機能で手軽に録画できる
・Bandicam:解像度指定ができるため引き伸ばし録画も可能
これらのソフトを使いこなすことで、引き伸ばし画面のままクリアな映像を録画可能です。
導入難易度・特徴・おすすめ度
ソフト名 | 導入難易度 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
OBS Studio | 中(設定項目が多く慣れが必要) | カスタム解像度対応、スケーリング無効化可能、柔軟性高い | ★★★★☆(高機能志向向け) |
ShadowPlay | 低(NVIDIAユーザーなら簡単) | GPU処理で軽量、高画質だが補正機能の理解が必要 | ★★★★☆(手軽に使いたい人向け) |
Medal.tv | 低(インストール後すぐ使える) | 軽量で簡単、自動録画機能もあり引き伸ばし録画も可能 | ★★★☆☆(手軽さ重視) |
Bandicam | 中(購入・設定が必要) | 解像度自由設定可能で引き伸ばしに対応 | ★★★☆☆(有料でも安定重視) |
自動で録画してくれる便利なツール3選

重要なキルシーンだけを自動で保存したい場合、自動録画対応ソフトが非常に便利です。ここでは、動作が軽く使いやすいものに絞ってご紹介します。
1.Outplayed(Overwolf)
Outplayedは、Apex LegendsやValorantなどのゲームで、キルや勝利、アシストといった重要な瞬間を自動で検出して録画してくれるツールです。録画を毎回開始・終了する必要がなく、自動的にハイライト動画として保存されるため、編集の手間も大きく省けます。
導入難易度 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
中程度。公式サイトからダウンロードし、ゲームごとに設定が必要。日本語対応は限定的。 | キルや勝利などを自動で検出してハイライト録画。手動操作不要。 | ★★★★☆ |
ゲームに集中しながら、後から重要な場面だけを振り返りたい人に向いています。
2.Medal.tv
Medal.tvは、非常に軽量で動作負荷が少なく、常に一定時間のプレイ内容をバックグラウンドで録画し続けるタイプのツールです。ホットキーひとつでその直前のシーンを切り取って保存できるうえ、TikTokやDiscordなど主要なSNSと連携しやすい設計が特徴です。
導入難易度 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
低い。公式サイトから簡単にインストール可能ですぐ使える。 | 常時録画+ホットキー保存。SNS共有機能が豊富で投稿が楽。 | ★★★★★ |
「録画を意識せずプレイしたい」「動画をすぐ共有したい」と考えている人に最適な選択肢です。
3.NVIDIA ShadowPlay
ShadowPlayは、GeForce Experienceに搭載された録画機能で、NVIDIA製GPUを使用しているPCなら追加インストールなしで利用できます。インスタントリプレイ機能により、直近の数十秒〜数分間のプレイをさかのぼって録画保存できるため、録画を忘れても後から残せるのが魅力です。
導入難易度 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
低い。NVIDIA GPUとGeForce Experienceがあればすぐ使える。 | 過去プレイを保存可能。画質も高く、操作もシンプル。 | ★★★★☆ |
録画ミスが許されない瞬間や、シンプルかつ高品質に残したいユーザーにぴったりです。
PCに負担が少ない録画ソフトと設定

録画中のラグやフレーム落ちを防ぐには、ソフトの軽さだけでなく、適切な設定も重要です。ここでは、なるべくPCに負担をかけない録画構成を紹介します。
ShadowPlayはGPU処理で最も軽い
NVIDIAのShadowPlayは、録画処理をGPU(グラフィックボード)側で担当するため、CPUへの負担が非常に少ない録画ツールです。インスタントリプレイや高画質録画に対応していながら、ゲームのFPSが大きく落ちることはほとんどありません。GeForce Experienceを通して利用できます。
導入難易度 | 低(GeForce Experienceを入れればすぐ利用可能) |
特徴 | GPU録画処理によりCPU負荷を抑えられる。録画中もFPSが安定しやすい |
おすすめ度 | ★★★★★(軽さ重視で画質も落としたくない人に最適) |
OBSで軽くするための具体的な設定方法
OBSは高機能な反面、設定次第で負荷が高くなることもあります。軽さを保ちつつ安定録画を行うには、次の設定が効果的です。「出力」タブでエンコーダーを「NVENC(NVIDIA)」に設定し、ビットレートを10,000kbps前後に調整。また、録画解像度はフルHD(1920×1080)に固定するのが無難です。
導入難易度 | 中(設定が多く慣れが必要だがチュートリアルは豊富) |
特徴 | NVENC活用やビットレート調整で軽量化が可能。カスタマイズ性が高い |
おすすめ度 | ★★★★☆(細かく設定したい中〜上級者におすすめ) |
不要な常駐アプリを停止して軽量化
録画ソフトだけでなく、PC全体のリソース管理も重要です。録画前に不要な常駐ソフトやブラウザ(例:Chrome、Steam、Epic Games Launcherなど)を終了させることで、CPU・メモリの使用率が下がり、録画中の安定性が格段に向上します。タスクマネージャーで使用率を確認しておくのも効果的です。
導入難易度 | 低(手動でアプリを閉じるだけで簡単に実行可能) |
特徴 | 録画以外の負荷を減らすことで、全体的なパフォーマンスが安定する |
おすすめ度 | ★★★☆☆(他の工夫と併用すると効果的) |
まとめ

ApexやValorantの録画では、「高画質」と「低負荷」の両立が重要です。NVIDIAユーザーならShadowPlayが最も手軽で高性能。細かい設定をしたいならOBS Studio、今すぐ録画したいならXbox Game Barが便利です。引き伸ばし設定でプレイする場合は、録画解像度やアスペクト比設定に注意することで、見たままの画面を録画できます。
また、OutplayedやMedal.tvなどの自動録画ツールを使えば、重要シーンの録り逃しも防げて効率的です。録画中のラグを避けたい場合は、GPU処理対応ソフトの活用やPCの不要アプリ停止が効果的。自分のプレイスタイルやPC環境に合わせて最適な方法を選びましょう。