FPSやVALORANTなどの競技性の高いゲームで、少しでも反応速度を上げたいと考える方に注目されているのが【ラピッドトリガー付きキーボード】
プロゲーマーを中心に導入が進んでおり、通常のキーボードとは異なる操作性が魅力とされています。そんなラピッドトリガー付きキーボードですが、
・ラピッドトリガーとは?
・ラピッドトリガー付きキーボードのメリットが知りたい!
・ラピッドトリガー付きキーボードのデメリットはあるの?
という疑問を持つ方に向けて、今回はラピッドトリガー付きキーボードのメリット・デメリットを紹介していきます。また、選び方のポイントやおすすめのラピッドトリガー付きキーボード記載していますので興味がある方はぜひお読みください。

ラピッドトリガーとは?

ラピッドトリガーとは、キーを完全に押し込まなくても反応する機能のことで、入力のオン・オフを細かく素早く切り替えられるキーボードです。特にFPSやVALORANTといった精密な操作が求められるゲームにおいて、射撃を素早く反応させるために大きなアドバンテージとなります。
反応する深さを自由に調整できる
ラピッドトリガー付きキーボード最大の魅力がキーをどの深さで反応させるかを自分のプレイスタイルに合わせて細かく調整できることです。これはアクチュエーションポイントを変えられるという意味で、ゲームのプレイスタイルや好みに応じて反応速度と安定性のバランスを取ることができます。
反応する深さ=アクチュエーションポイント
以下に一般的な設定を分かりやすく表にまとめました。ラピッドトリガー付きのキーボードの購入を考えている方は参考にしてみてくださいね。
設定レベル | アクチュエーション ポイント | 特徴 | おすすめの ゲームジャンル |
高速反応 | 0.1~0.3mm | 軽く触れるだけで 入力される | 素早い動きが必要な FPS |
標準設設定 | 1.0~1.5mm | 安定した反応速度と 誤入力少なめ | オールジャンル対応 |
誤入力防止 | 2.0mm以上 | 深く押さないと 反応しない安定型 | 長時間プレイ RPGなど |
反応速度が桁違いに速い
ラピッドトリガーの大きな特徴は一般的なキーボードとは比較にならないほどの入力スピードです。わずかなキーの動きで即座に反応するため、指が押し切る前にキャラが動いている感覚を味わうことができます。
特にFPSや対戦ゲームでは0.1秒の遅れが負けにつながるといった場面が多く、反応速度は勝敗を分ける大切な要素です。
以下にラピッドトリガー付きキーボードと、一般的なキーボードの反応速度を比較した表を記載しています。
キーボードの種類 | アクチュエーション ポイント | 入力までの速度の目安 | 実際の使用感 |
ラピッドトリガー付き キーボード | 0.1~0.3mm | 0.1~0.3秒前後 | 指が触れた瞬間に反応 |
一般的なキーボード | 1.0~1.5mm | 1.5~2.0秒前後 | キーを押し込まないと 反応しない |
低価格なキーボード | 2.0mm以上 | 2.5ミリ秒以上 | 反応が遅く 素早い入力には不向き |
プロも認める撃ち勝てる操作感
・瞬間的な反応で撃ち勝つことができる。
・ストッピングや撃ち合いの精度が向上する。
・キャラクターコントロールがしやすい。
ラピッドトリガーが最も真価を発揮するのが、FPSや対戦系のゲームです。キャラの動き・照準・撃ち合い・ジャンプなど、すべての動作が一瞬の入力によって左右されます。
ラピッドトリガーは従来のキーボードの何倍も早く反応するので、プロの間でも大きく話題になっています。
後悔しない選び方のポイントを解説

ラピッドトリガー付きキーボードの失敗しないために知っておきたい選び方のポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。どのゲーミングキーボードを買えばいいか分からない、プロが選ぶ基準を知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。
アクチェエーションポイントの調整幅
アクチェエーションポイントどのくらいキーを押し込んだ時点で反応するかを、自分好みにカスタムできます。ですが、キーボードによって調整幅が異なるので注意して商品を選びましょう。
調整幅の目安と使い分け
設定値 | 推奨ゲーム | 特徴 |
0.1~0.5mm | VALORANT・Apexなど | 反応速度重視 |
1.0~1.5mm | MOBA・音ゲーなど | バランス型 |
1.5~2.0mm | タイピング・作業・MMOなど | 誤字が少ない |
キー全体か一部だけか
ゲームごとに動作が違うキーがあるため、個別に設定できるタイプが最もおすすめです。
特にWooting 60HEやApex Pro TKLなどは、ラピッドトリガーを全体or個別に反映させることができます。
対応方式 | 特徴 | おすすめデバイス名 |
キー全体に対応 | キーボード全体に設定できる | SteelSeries Apex Pro |
一部キーのみ | 特定のキーだけ カスタマイズできる | Razer Huntsman V3 pro |
キーごとに個別設定 | 1つずつに違うアクチュエーションポイントを設定できる | Wooting 60HE |
どれを選ぶのが正解?
初心者=全体設定タイプで十分。
ゲーマー・プロ=個別設定対応タイプがおすすめ。
使い分けたい人=プロがいる機能付きモデルも便利。
サイズ・形状・配列
ラピッドトリガーの性能を活かすには、自分にとって操作しやすい形・配列・サイズであることが大前提です。特にFPSや対戦ゲームでは、テンキーレスや60%サイズが人気です。マウスの可動域が広がることで、より正確な操作が可能になります。
迷ったら、まずは自分がどんな使い方をしたいのかを基準に考えてみましょう。
配列【キー並び】の種類
・日本語配列 Enterキーが大きく、慣れている人が多い
・英語配列 キー数が少なく、ゲームでは主流
・カスタム配列 独自のキー構成で、慣れるまで時間が必要
ラピッドトリガーのメリット

ラピッドトリガー付きキーボードのメリットについて分かりやすく解説していきます。
FPSや対戦ゲームでは、ストッピングのしやすさや連打性能が勝敗を左右します。なので、なぜプロが選ぶのか、通常のキーボードと何が違うのかといった疑問にも触れながら、具体的なメリットをわかりやすく紹介しています。
1. 何よりも最速
ラピッドトリガーの最大の特徴は、キーを押し切る前に反応することです。これにより、操作のラグが限りなくゼロに近づきます。
たとえば、通常のメカニカルキーボードではキーを2mmほど押し込んでから入力が反応しますが、ラピッドトリガーでは0.1mm〜0.2mm動かしただけで反応することも可能になります。
【徹底比較】一般的なキーボードVSラピッドトリガー付きキーボード
比較項目 | 一般的なキーボード | ラピッドトリガー付き キーボード |
入力反応の深さ | 約1.8m~2.0m | 0.1~0.5mm |
リセットタイミング | 押し戻し後に反応 | 離し始めた瞬間に反応 |
連打のしやすさ | △ | ◎ |
ストッピング精度 | △ | ◎ |
2. 指への負担が軽減 長時間プレイでも快適
ラピッドトリガーは、軽い押し込みだけで反応するため、指への負担が圧倒的に少ないのが特徴です。一般的なキーボードでは、しっかり押し込む必要があるため、長時間のプレイで指や手首に疲れを感じることも少なくありません。しかし、ラピッドトリガー搭載キーボードなら、ほとんど力を入れずにキー操作ができるため、タイピングや連打もラクにすることができます。
・長時間ゲームや配信をする方
・手が小さい、指に力を入れずらい方
・疲れを感じず快適に操作したい方
3. 好みにカスタムできる
ラピッドトリガー付きキーボードは、自分のタイピングやゲームスタイルに合わせて細かく調整できるのが大きなメリットです。トリガーの感度を変えたり、キーの反応速度を速くしたりできるので、押しやすさや反応の速さを自分好みにカスタマイズできます。
また、キーキャップや周りの装飾なども追加購入で変えることができるので自分好みのキーボードに仕上げることができます。
ラピッドトリガーのデメリット

実際に使ってみて感じることがある注意点や、向いていない場面についてわかりやすく紹介します。ラピッドトリガー付きキーボードは多くのメリットがありますが、一方で使い方によってはデメリットも存在します。購入前に知っておくことで、自分に合ったキーボード選びの参考になりますよ。
1. 誤入力しがち
ラピッドトリガーは、キーを浅く押しただけですぐに反応するため、わずかな触れでも入力されてしまうことがあります。特に普段から軽いタッチでタイピングする人や、キーの上に指を乗せる癖がある人は、誤入力が発生しやすくなります。
タイプ | 誤入力のリスク | 理由 |
ゆっくり丁寧にタイピングする方 | 高い | 指がキーに触れる時間が長く 誤って反応しやすい |
キーを軽く押すクセがある方 | 高い | 軽いタッチで反応してしまうため 誤入力が起きやすい |
ゲームなど高速入力を求める人 | 高い | 慣れているため誤操作 が少ない |
2. 一般的なキーボードよりやや高め
ラピッドトリガー付きのキーボードは、一般的なキーボードと比べると価格がやや高めです。高性能なセンサーや調整機能が搭載されているため、その分コストがかかっていまうのです。
相場としては1万円以上が中心となり、中には2〜3万円するモデルもあります。性能を重視する人には価値がありますが、とにかく安く使えればいいという人にとっては割高に感じるかもしれません。
キーボードの種類 | 価格帯の目安 | 特徴 |
メンブレン式【一般的】 | 約3,000~5,000円 | 安価・打鍵感はややソフト |
メカニカル式 【中級者~上級者】 | 約5,000~15,000円 | 打鍵感が良く種類も豊富 |
ラピッドトリガー付き | 約15,000円~30,000円 | 超高速入力が可能 |
3. ゲーム以外では効果を実感しずらい
ラピッドトリガーはゲームをしている時に効果を発揮しますが、日常的な作業では違いがわかりづらいと感じる人が多いです。一般的なキーボードと比べてもやや、オーバースペックになる場合もあるため、購入前に自分の使い方をよく考えることが大切です。
・文章作成や事務作業が中心の方
・繊細なタッチ操作が苦手な方
・できるだけ安価なキーボードを探している方
おすすめのラピッドトリガー付きキーボード10選

どのモデルを選べばいいかわからないという人のために人気・性能・コスパの点からラピッドトリガー付きキーボードを厳選して紹介していきます。ゲーマーからクリエイターまで幅広いニーズに応えるモデルをピックアップしているので、初心者から上級者まで参考になりますよ。
1. Wooting 60HE+

Wooting 60HE+は、Hall Effect方式のアナログスイッチを搭載した、超高性能ゲーミングキーボードです。0.1〜4.0mmの範囲でアクチュエーションポイントを自由に設定できる上、ラピッドトリガー機能により指を離した瞬間にキー入力が入力され、FPSやアクションゲームで圧倒的な入力精度とスピードを体験できます。
スイッチ種類 | Lekker |
アクチュエーションポイント | 0.1〜4.0mmの範囲で調整可能 |
キーボードサイズ | 60%【コンパクトタイプ】 |
2. Wooting 80HE
Wooting 80HEは、Hall Effect方式のアナログスイッチを搭載した、80%レイアウトのゲーミングキーボードです。Lekkerスイッチによるリニアな打鍵感と、0.1mm単位で調整可能なアクチュエーションポイントが特徴で、プレイヤーの好みに合わせて入力感度を細かくカスタマイズできます。
スイッチ種類 | Lekker L45 |
アクチュエーションポイント | 0.1〜4.0mmの範囲で調整可能 |
キーボードサイズ | 80%【レイアウト】 |
3. SteelSeries Apex Pro Gen 3

SteelSeries Apex Pro Gen 3は、競技志向のゲーマー向けに設計された高性能ゲーミングキーボードです。独自のOmniPoint 3.0 HyperMagneticスイッチを搭載し、アクチュエーションポイントを0.1mmから4.0mmまで40段階で調整可能です。これにより、プレイヤーの好みに合わせた入力感度のカスタマイズが可能となり、FPSやアクションゲームでの精密な操作を実現しています。
スイッチ種類 | OmniPoint 3.0 HyperMagnetic |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~4.0mmの範囲で調整可能 |
キーボードサイズ | フルサイズ【テンキー付き】 |
4. Razer Huntsman V3 Pro Mini

Razer Huntsman V3 Pro Miniは、プロゲーマーの要求に応えるために設計された、超コンパクトな60%レイアウトのゲーミングキーボードです。テンキーやファンクションキーを省いたミニマルな設計により、マウス操作のスペースを最大限に確保し、持ち運びにも便利です。
スイッチ種類 | 第2世代 アナログオプティカルスイッチ |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~4.0mmの範囲で調整可能 |
キーボードサイズ | 60%【コンパクトタイプ】 |
5. Keychron Q1

Keychron Q1は、競技ゲーマーやタイピング愛好家向けに設計された、96%レイアウトのワイヤレスカスタムキーボードです。Gateron製のダブルレール磁気スイッチを搭載し、0.1mmから3.8mmまでアクチュエーションポイントを調整可能で、ユーザーの好みに合わせた入力感度のカスタマイズが可能です。
スイッチ種類 | Gateron ダブルレール磁気スイッチ |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~3.8mmの範囲で調整可能 |
キーボードサイズ | 96%【レイアウト】 |
6. DrunkDeer A75
DrunkDeer A75は、ラピッドトリガーやアクチュエーションポイントの細かな調整機能を備え、FPSやアクションゲームでの高い応答性と操作性を求めるユーザーに最適なキーボードです。また、コンパクトながらも実用性の高い75%レイアウトや、RGBライティング、ボリュームノブなど、日常使いにも配慮された設計となっています。
スイッチ種類 | 磁気スイッチ |
アクチュエーションポイント | 0.2mm~3.8mmの範囲で調整可能 |
キーボードサイズ | 75%【レイアウト】 |
7. Logicool G PRO X TKL RAPID TRIGGER

Logicool G PRO X TKL RAPID TRIGGERは、プロゲーマーのニーズに応えるために設計された、テンキーレスの有線ゲーミングキーボードです。高精度の磁気アナログスイッチを搭載し、アクチュエーションポイントを0.1mm単位で調整可能です。また、ラピッドトリガー機能により、キーの押下と離脱を即座に感知し、素早い再入力が可能です。これにより、FPSやアクションゲームでの高い応答性と操作性を実現します。
スイッチ種類 | 磁気アナログスイッチ |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~4.0mmの範囲で調整可能 |
キーボードサイズ | テンキーレス |
8. MelGeek MADE68 Ultra
MelGeek MADE68 Ultraは、高性能な磁気スイッチとラピッドトリガー機能を搭載した、68キーのテンキーレスゲーミングキーボードです。フルアルミニウム合金製の筐体とPBTキーキャップを採用し、耐久性と高級感を兼ね備えています。
スイッチ種類 | 磁気スイッチ |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~4.0mmの範囲で調整可能 |
キーボードサイズ | 65%レイアウト |
9. Corsair K70 Pro TKL

CORSAIR K70 PRO TKLは、ラピッドトリガーやFlashTapなど競技ゲーマー向けの高度な機能を備えています。また、iCUEソフトウェアに対応しておりRGBライティングのカスタマイズやマクロ設定が可能です。日本語配列モデルもラインアップにあり、国内ユーザーにも対応しています。
スイッチ種類 | 磁気スイッチ |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~4.0mmの範囲で調整可能 |
キーボードサイズ | テンキーレス |
10. NuPhy Field75 HE
NuPhy Field75 HEは、ラピッドトリガーやアクチュエーションポイントの細かな調整機能を備え、FPSやアクションゲームでの高い応答性と操作性を求めるユーザーに最適なキーボードです。また、テンキーレスのコンパクトな設計や、RGBライティングボリュームノブなど、日常使いにも配慮された設計となっています。
スイッチ種類 | 磁気スイッチ |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~4.0mmの範囲で調整可能 |
キーボードサイズ | 75%レイアウト |
まとめ

今回は、ラピッドトリガーのデメリット・メリットを分かりやすく記載しました。また、ラピッドトリガー付きキーボードの選び方のポイントまで紹介しています。皆さんもぜひラピッドトリガー付きキーボードを使用してゲームを楽しんでみてくださいね。